いろんな世界に当てはまる「段位の二乗」という考え方
将棋・囲碁・チェスなどの相対する対人ゲームに於いて、昔から言われている「強さの差」を示す考え方の一つに、「段位の二乗」という考え方があります。
例えば二段と三段の差は「2と3」ではなく、「4と9」くらいの差があるというイメージです。もちろん数学的な法則ではありません。
段位 二乗
初段 1
二段 4(+3)
三段 9(+5)
四段 16(+7)
五段 25(+9)
六段 36(+11)
七段 49(+13)
八段 64(+15)
九段 81(+17)
「たかが一段違うだけ」と思っていても、実際にはその差は想像以上に大きい、そんな経験則を表した言葉なのです。
これを聞いて、「なるほど」と思ったのですね。
例えば野球。
社会人野球の選手は、普通の人から見れば十分すぎるほど上手い。それでもプロ野球へ進める人はごく一部です。
もし二乗の考え方を当てはめるなら、以下のようになるでしょう。
四段 少年野球
五段 中学野球
六段 高校野球
七段 大学野球
八段 社会人野球&独立リーグ
九段 プロ野球
社会人野球が64で、プロが81くらいの位置にいるイメージになります。
数字だけを見ると17しか違わないのです。
でも、その17がとてつもなく遠いわけです。
64まで積み上げてきた人ですら、最後の17に届かないことが珍しくない。
だから「17しか違わない」のではなく、「17も違う」のです。
81と64の差は17です。
ところが、その17という差だけで「少年野球を何年も経験した人」ほどの開きがあると考えると、数字以上の距離を感じます。
そう考えると、段位という数字は「今の強さ」だけではなく、「そこまで積み上げてきた量」を表しているように捉えるのが良い感覚でしょう。この辺りの考え方を、最近は対人ゲームのランクに当てはめる人も増えてきたように思います。実際、かなり該当します。
もちろん現実は二乗できれいに表せるほど単純ではありませんが、非常に現実的な物差しです。
ただし、この考え方は、「※その分野においては」という「ただし書き」が必ず必要になるのは言うまでもありません。ゲームの場合なら、そのゲームのルールやシステムを理解し、勝率を高める行動をどれだけ積み重ねられるか。その結果がランクとして表れている、と考えると分かりやすいでしょう。
もちろん、この段位は「その分野での実力」を表しているだけです。野球が上手いから将棋も強いわけではありませんし、その逆も同じです。
とは言え、私は、この考えで「なるほどなぁ」と妙に納得してしまったのも事実です。
ここは、現実の世界にもとても当てはまりますが、低段ほど「一段」の差は小さく見え、高段ほど「一段」の重みが増して感じられることです。
そしてこの重みは、上に上がるほど、「その世界の中だけではなく、対外的な振る舞いも含まれていく」というのは、どの世界でも同じように考えます。
そして高い段位になるほど、その世界の中だけでなく、人前での振る舞いや発言も含めて評価されるようになります。
スポーツ選手がプレーだけでなく、公の場での立ち振る舞いまで注目されるのも、その延長線上にあるのかもしれません。
そんなことを考えながら、今日も一日が終わります。
背負子む、今日もみてくれてありがとうございます。
挨拶だけはちゃんとしておこうって思います。